ちょっと暮らし×子ども一時預かり 保育園留学始めます 厚沢部 PR兼ね資金をCF

「保育園留学」の受け入れ先となる認定こども園「はぜる」

【厚沢部】町や町内の農家でつくる「農に生きる推進協議会」などは、町内の認定こども園「はぜる」の一時預かり制度と町の移住体験事業「ちょっと暮らし」を組み合わせた「保育園留学」事業を始める。事業のPRを兼ね、「ちょっと暮らし」用の住宅に置く子供用の椅子やベビーカーの購入費などの資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。

食のイベントなどの企画会社「キッチハイク」(東京)代表で、横浜市在住の山本雅也さん(36)が、自身の「ちょっと暮らし」体験をきっかけに企画した。

山本さんは7月12~29日の約2週間にわたり、妻と2歳の娘の3人で移住体験事業を利用。平日は、IT企業に勤める妻と共にテレワークをし、仕事をしている間、娘は一時預かり制度を使って「はぜる」に通った。「都会にはない豊かな自然を子供に体験させられる」との思いから、仕事と観光を兼ねて地方に滞在する「ワーケーション」を含め、移住体験中の「保育園留学」事業を思い付いたという。

保育園留学は、早ければ11月中旬から利用者の募集を始める。町は、子育て世帯を呼び込むことで、長期的な関係人口につながることを期待。同協議会の担当者は「保育園留学を通じて、親子で厚沢部の魅力を体感してほしい」と話す。

留学は最低1週間から。ちょっと暮らし用の住宅賃料は1週間の滞在で、水道・光熱費込みで2LDKが4万円、3LDKは5万円。住宅は各2戸ある。一時預かりは生後3カ月以降の未就学児が対象。月12日間を上限に利用できる。3歳以上で1日当たり1人2千円、3歳未満で同3千円の費用がかかる。

キッチハイクはCFサイト「キャンプファイヤー」にページを開設し、30万円を目標に資金を募っている。寄付は3千~50万円の12コースで、地元の農産物や保育園留学の割引プランなど金額によって返礼品が異なる。CFは11月10日に終了。その後、募集用のポータルサイトを立ち上げる予定だ。(宮崎将吾)

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