給食導入へ味など確認 愛別「スクールランチ」試食会

温かい状態で提供される「スクールランチ」の試食に参加する保護者たち

【愛別】学校給食の導入を目指す町は22日、コープさっぽろ(札幌市)が提供する「スクールランチ」の試食会を町農村環境改善センターで行った。町内の小中学生と町幼児センターの年長児の保護者約40人が参加し、食材の安全性や味を確かめた。
 
スクールランチは、民間事業者が学校に昼食を届ける事業。学校給食センターの建設が不要で、既存の業者を活用することでより早く給食を実施できるメリットがある。9月には日高管内様似町教委が道内で初めて導入し、コープさっぽろに業務委託している。
 
愛別町がコープさっぽろに委託する場合、旭川市内の同社の工場で調理した給食がトラックで町内の小中学校に配送されるという。児童、生徒約150人が利用する見込みで、給食費は無償とする方針。年度内にも試験運用し、来春の本格スタートを目指す。

会場では愛別産マイタケの炊き込みご飯、旭川産のリンゴ、旭川しょうゆラーメンなど8品が提供され、保護者が試食。アレルギーへの対応や様似町での反応などを質問していた。
 
娘が町幼児センターに通う成田真市さん(37)は「子どもたちが温かい昼食を食べられるのは幸せ。町産の食材など食にこだわってほしい」、矢部福二郎町長は「スクールランチ以外の方法も検討した上で、給食の早期実現に向け努力したい」と語った。
 
町内の児童、生徒は昼食に弁当を持参し、町は牛乳のみ提供している。矢部氏は4月の町長選で、子育て世代から要望された給食の導入を公約の柱にしていた。(佐藤愛未)

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