出産時の立ち会い 2医療機関再開 ワクチン接種拡大受け 小樽

おたるレディースクリニック(稲穂4)と小樽協会病院(住ノ江1)は今月、新型コロナウイルス感染防止のため中止していた出産時の家族の立ち会いを約1年ぶりに再開した。妊婦や同居する家族へのワクチンの優先接種が進んでいることから対応可能と判断した。

市は8月末から小樽協会病院で妊婦らへの優先接種を行っており、これまでに約170人が接種した。これを受け、同クリニックは今月1日、同病院は11日にそれぞれ再開した。立ち会えるのは1人で、同居する夫か妊婦の母親。市内で出産に対応するのはこの2医療機関のみ。

両医療機関は2020年冬から出産の立ち会いを原則中止。妊婦や家族から立ち会いを認めてほしいとの要望が寄せられていた。

同クリニックの小林寛治院長は「出産に臨む妊婦も安心できる」、同病院産婦人科の黒田敬史主任医長は「少しずつコロナ禍前のお産に戻したい」と話した。(久慈陽太郎)

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