妊婦さん支えるガイド本 旭川の子育て中の母親が発行「一人で頑張らないで」
旭川市内の子育て中の母親たちが、妊婦向けのガイド本「るんるん」を製作した。市と連携し、今月1日から全妊婦を対象に、母子健康手帳を交付する際に無料で配っている。妊娠中から出産、育児期に至るまでの相談場所や子の預け先を紹介しており、「一人で頑張らなくても、周りに頼れる人がたくさんいることを伝えたい」と利用を呼び掛けている。
0~8歳の子がいる5人が取材から執筆、編集まで手がけた。中心となる佐々木響子さん(41)は2年前に別のメンバーと子育てガイド本を発行。500円で販売し、千部を売り上げたが、「情報が必要な人全員に届けたい」と今回は市の助成事業を活用し、無料で配布できるようにした。
産後1年未満が対象の市の「産後ケア事業」については、訪問型、日帰り型、宿泊型をそれぞれ利用した人の「心が楽になった」などの感想や、助産師の顔写真も載せ、使いやすいように配慮。旭川の気候に合わせた乳児の服装をアドバイスするページも設けた。文章は短めに、イラストは多くし、仕事や出産のことで頭がいっぱいの妊婦が読みやすいよう工夫した。
メンバーで生後11カ月の娘を育てる佐々木久美子さん(40)は「妊娠期は市や産院から資料をたくさんもらい、困惑した。るんるんは必要な情報だけを集めた1冊になった」と話す。市のホームページから無料でダウンロードすることもできる。
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