弱視、斜視…目の異常早期発見へ 3歳児健診に最新機器 南幌町がネットで資金調達

南幌町が3歳児健診に導入する「スポットビジョンスクリーナー」(町提供)

南幌町が3歳児健診に導入する「スポットビジョンスクリーナー」(町提供)

【南幌】町は26日の3歳児健診から、弱視や斜視などを早期発見できる検査機器「スポットビジョンスクリーナー」を導入する。ふるさと納税の一種「ガバメント・クラウドファンディング(CF)」で購入金137万5千円を募集したところ、締め切り2日前の9月28日、調達に成功した。

米国で開発。デジタルカメラほどの大きさで、1メートルほど離れたところから子どもに画面を見せると、約1秒で計測する。近視、遠視、乱視などの屈折異常のほか、左右差の大きい不同視、斜視、左右の瞳孔の大きさが異なる瞳孔不同など、視機能上の問題を検知する。従来は健診の際、鳥や花の絵を各家庭に送り、見え方を調べてきたが、正確さに欠けていたという。

7月に改定された日本眼科医会の健診マニュアルで、同機器が推奨されたのを機に、健診担当の川崎瑞望(みずほ)保健師らと、CFに詳しい町の地域おこし協力隊員佐々木耕司さんが連携して募集に当たった。2人は「ネット任せにせず、関係者を地道に回り、チラシ配りなどをしたのが利いた」と話している。(土屋孝浩)

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