コロナ禍 不安の育児応援 札幌の山口さん 0~2歳児の母向け情報誌 相談先や先輩の経験談紹介

0~2歳児のママ向け無料情報誌「ぽろままスタートブック」を手にする山口真規子さん

0~2歳児のママ向け無料情報誌「ぽろままスタートブック」を手にする山口真規子さん

札幌で育児イベントなどを主宰している「hug*cafe」代表の山口真規子さん(36)が、0~2歳児のママ向け無料情報誌「ぽろままスタートブック」を発行した。専門家によるアドバイスから子育て支援団体の紹介まで、幅広い情報を掲載。山口さんはコロナ禍で交流の場が減り、孤立するママが多いとし、「札幌に子育てをサポートしている人がたくさんいることを知ってほしい」と話している。

札幌市内で子育てする母親4人と、インターネットで寄付を募るクラウドファンディング(CF)などを活用して企画。育児のサポートが受けられるようにと、内容には子育てサークルやベビーシッター、オンラインで育児相談できる専門家などを網羅した。

助産師や栄養士、皮膚科医などを取材してまとめた授乳や離乳食、肌ケアなどのアドバイスや症状別の病院受診の目安のほか、親子で行けるカフェも掲載。さらに「ママたちのリアルな声を大切にしたい」(山口さん)と、新生児の育児をしてきた母親の悩みや不安といった経験談も載せている。

札幌市が15日に公表した子育てに関するアンケート結果では、コロナ禍の家事・育児への影響について「子育てに関する情報が得にくくなった」が3割と最多。山口さんが行ったアンケートでも「子供を連れて出歩きづらい」「友達ができない」など、幼稚園に通う前の0~2歳児の母親の孤立が目立ったという。

冊子を活用し、1歳1カ月の長男を育てる市内の公務員、土谷朝子さん(29)は「冊子には勇気付けられる言葉がたくさんあり、頑張りすぎなくて良いんだなと思えた。妊婦さんにも読んでほしい」と話している。

A5判カラー45ページ。3千部発行。市内各区の保健センターに置いてある。問い合わせは山口さんのメールhugcafe2015@gmail.comへ。(大矢太作)

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