保育施設休園、続く苦悩 「密」避けにくく対策限界 保護者「仕事に行けない」
2021/09/22施設内で新型コロナウイルスの感染が確認され、休園した札幌市内の民間保育園。職員が消毒作業を続けていた=16日、札幌市北区(石川崇子撮影) 新型コロナウイルスの子どもへの感染が増えたことを受け、保育施設の休園が続いている。道内の感染「第5波」は収束に向かっているが、保育所は幼い子ども同士や世話をする保育士の「密」が避けにくく、1人でも感染が確認されたら休園せざるを得ない事情もある。子どもの預け先を失った保護者からは「仕事が続けられない」との悲鳴が上がるが、保育施設側の対策にも限界があり、双方が苦悩を深めている。
「共働きの夫は仕事が忙しく、自分が面倒を見るしかなかった。職場に迷惑がかかるが、どうしようもない」。札幌市北区の民間病院に勤める看護師の女性(35)はため息をついた。今月7日、5歳と2歳の子どもが通う保育園の保育士が新型コロナに感染し、その日のうちに休園になった。
道などによると、新型コロナの影響で休園した道内の保育施設(非公表の旭川市分を除く)は、7月には計35施設だったが、感染が広がった8月は約4倍の145施設に急増。このうち札幌市が7月は30施設、8月は121施設で、いずれも全体の8割超を占めた。9月に入り、全道で休園が相次ぐ状況は落ち着いてきたが、札幌市内では20日までに22施設が休園しており、市の担当者は「あと一歩で休園というケースも多い。実質的には7月を上回るペースだ」と警戒する。
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