釧路市、妊婦へ優先接種開始 後期の重症化リスク減へ 新型コロナワクチン
妊婦を対象にした釧路市の新型コロナウイルスのワクチン接種が6日、市内の2病院で始まった。妊娠後期の感染は重症化しやすいことなどを受け、新たに優先的な接種枠を設けた。接種を受けた妊婦からは「赤ちゃんのことを思うと、接種は安心につながる」といった声が聞かれた。
妊婦のコロナ感染をめぐっては、千葉県で感染した妊婦の入院先が見つからず自宅で出産し、新生児が死亡した事例も起きており、安心して出産できる環境を早期に整える狙い。
道によると、5日時点の釧路・根室管内の確保病床の使用率は約22%、患者数のうち入院している割合を示す入院率は37.2%と患者数が医療の受け入れ態勢を上回っておらず、「現時点で釧根管内では千葉県のような事例が起きる状況ではない」(道)とする。
ワクチン接種の対象は釧路市内の産婦人科に通院しているか、市外在住で里帰りなどで釧路で出産を予定している妊婦。家庭内感染が増えていることから、妊婦と同居している配偶者や事実婚などのパートナーも接種できる。ワクチンは米ファイザー社製。
6日は市立釧路総合病院と釧路赤十字病院で計13人が接種を受けた。市立釧路総合病院で接種を受けた、妊娠8カ月の瀬尾紗記さん(30)=釧路市=は「最初はワクチンの副作用が心配だったけどコロナの感染者数も増えてきている。感染する不安の方が大きいので受けようと思った」。同じく妊娠8カ月の榊優希さん=同=(27)は「妊娠後期の重症化のリスクを考えると、受けた方が良いと思った。接種しても絶対に感染しないわけではないので、これまで通り感染対策には気を付けたい」と話していた。(今井裕紀)
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