民間「給食」様似で開始 コープさっぽろの工場から直送 経費削減 他自治体も注目

スクールランチが始まり、チキンカレーを食べる様似小の児童たち

スクールランチが始まり、チキンカレーを食べる様似小の児童たち

【様似】日高管内様似町教育委員会(町教委)は13日、学校給食の代わりに民間事業者が昼食を届ける「様似型スクールランチ」の運用を始めた。北海道教育委員会などによると、道内初の方式で、様似小と様似中の児童生徒計185人がチキンカレーとヨーグルトを味わった。

スクールランチの業務はコープさっぽろ(札幌)に委託。1食当たりの費用は500円以内を想定する。あらかじめ1カ月分の献立を示し、児童生徒が希望する日の食材費として1食につき200円を、残る費用を町が負担する仕組みだ。同社が帯広市の工場から保温・保冷して両校に届ける。

同町ではこれまで、希望者に牛乳のみ提供する「ミルク給食」を続けており、児童生徒は弁当を持参していた。様似小ではこの日、児童144人中、120人が利用し、3年の川瀬楓さんは「おいしかった。温かいご飯が食べることができてうれしい」と話した。

町教委によると、町単独で学校給食を提供する場合、年間4千万~5千万円かかるといい、スクールランチ方式により、町の負担は大幅に抑えられるという。

コープさっぽろには、学校給食を提供していない自治体や給食センターの更新期を迎える道内の4自治体から導入に向けた問い合わせがあるという。

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