ワクチン接種で「不妊」「遺伝子改変」 ネットのデマに注意を 専門家呼びかけ

新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、インターネット上では「不妊につながる」「遺伝子が改変される」などのデマを含めたさまざまな情報が飛び交っている。コロナ患者の治療に当たる国立病院機構北海道医療センター(札幌市)の長尾雅悦院長(小児科医)は「接種するかは個人の判断だが、正しい情報に基づいて決めてほしい」と呼び掛けている。

ワクチン接種が進んできたことで、インターネットやSNSでは医学的な研究データだけでなく、副反応の体験談や接種の是非を巡る個人的な発信が増えている。長尾院長は「特定の個人の発信ではなく、複数の専門家が精査した情報を参考にしてほしい」と指摘。厚生労働省や日本小児科学会のほか、日米の医師が分かりやすい言葉で情報発信に取り組んでいるサイト「こびナビ」などの活用を提案する。

ワクチン接種による長期的な影響は、現時点では完全には分からないが、長尾院長は「感染拡大を抑える有効な手段であることは間違いない。子どもたちの接種については、本人と保護者でリスクと効果をしっかり考えて判断してほしい」と話した。(田鍋里奈)

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