来年4月移転 浦河フレンドようちえん 幼保連携、定員2倍に 隣接の森で自然体験

建設工事が進む浦河フレンド森のようちえんの園舎

建設工事が進む浦河フレンド森のようちえんの園舎

【浦河】学校法人フレンド恵(めぐみ)学園は運営する幼稚園型認定こども園「浦河フレンドようちえん」(伊原鎮園長)を来年4月に現在の町旭町から町東町かしわに移転する。これに合わせ3歳未満児も保育する幼保連携型認定こども園に移行し、「浦河フレンド森のようちえん」に改称する。屋外での自然体験活動を軸にした保育・教育を目指し、新園舎は子どもたちの遊び場になる森の隣接地で建設が進んでいる。

「森のようちえん」は北欧発祥の幼児教育の一形態で伊原園長によると、日高管内でこの形態を取り入れるのは同園が初めて。隣接する森を子どもたちの日常的な遊び場にし「自然豊かな浦河だからこそできる保育をしたい」と意気込む。

新園舎は地震に強い木造立体トラス構造の平屋建て床面積998平方メートル。周辺整備などを含む総事業費は約6億円で、国や町が3億円を補助する。

園舎は壁を極力なくした作りで自由に遊ぶことができるよう工夫し、伊原園長は「年齢で分かれるのではなく、子ども同士が触れ合うことによって生まれる学びで、自由な発想を生み出す園舎にしたい」と話す。新たに調理室を設け、給食を自前で提供する。

2022年度末で閉所する町立東町保育所の受け皿にも位置づけられ、3歳未満児(定員30人)を新たに受け入れるほか、3歳以上も増員する。定員は現在の60人から120人となる。伊原園長は「幼児教育を町おこしにつなげていきたい」と話している。

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