• 旭山動物園に知床再現 えぞひぐま館来春オープン

    えぞひぐま館の完成イメージ図(旭山動物園提供)

    【旭川】旭川市旭山動物園で、9年ぶりの大型展示施設となる「えぞひぐま館」(仮称)の建設が進められている。知床で野生動物の保護管理や調査研究を行う知床財団(オホーツク管内斜里町)と連携し、知床の生育環境を再現、エゾヒグマの市街地への出没や住民らが絡む死傷事故が道内で相次ぐ中、人との共生を考える施設にする。オープンは来年4月の予定だ。

    大型施設は2013年度の「きりん舎・かば館」以来。鉄筋コンクリート地上2階、地下1階建て延べ545平方メートルで、総工費は8億5300万円。屋外と屋内の両方からエゾヒグマの生態を観察できる。屋外には崖や滝、渓流を造成し、知床の生息環境を再現。川魚を放流し、うまくいけば泳いでいる魚をエゾヒグマが捕食する姿も見せたいという。魚の生態も伝える。

    屋内は展示コーナーで、知床財団が提供する四季折々の自然やエゾヒグマの現状を伝える動画を大型スクリーンで放映する。気候変動がエゾヒグマの生息域に与える影響や人との関係について、保護と駆除の面から考えるパネルも並べる。

    新施設では、同園で現在1頭だけ飼育中のエゾヒグマのとんこ(雌)を展示する。1999年、宗谷管内中頓別町で一緒にいた母親が駆除のため射殺され、同園に引き取られた。同園にとっては人との共生を考える象徴的な存在でもある。

    坂東元(げん)園長は「人との共生について方程式を解くように正解は見つからないが、私たちがどう向き合うべきか考えるきっかけになれば」と話している。(若林彩)

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