カブトムシ見て触れて 今金町に放し飼い施設オープン

ハウス内でカブトムシを見て楽しむ子ども

ハウス内でカブトムシを見て楽しむ子ども

【今金】檜山管内今金町が、放し飼いのカブトムシを間近で見たり触ったりできる「カブトムシハウス」を町の複合観光施設クアプラザピリカ内にオープンした。道内は冬の寒さでカブトムシが繁殖することは少ないが、町内では川岸などにある流木で繁殖しているのが確認され、流木を運び込んだところ羽化に成功した。旅行情報誌を発行するリクルート北海道じゃらん(札幌)によると、こうした施設は珍しいという。

ハウスは同施設内のキャンプ場近くに設置。鉄骨にネットを張った計2棟(約60平方メートル)からなり、カブトムシが羽化し始めた1日にオープンした。流木やネットに多数のカブトムシがとまり、子どもの人気を集めている。

カブトムシはもともと道内に生息していなかったが、道外から持ち込まれたものが野生化している。同ハウス用の流木はその周りの腐葉土とともに町内の美利河ダムや後志利別川周辺から運んだ。腐葉土が微生物の活動で微熱を帯び、繁殖できる環境になったとみられる。

キャンプ中に見学に訪れた兵庫県宝塚市の小学5年、荒井祥平君(10)は「北海道にこんなにカブトムシがいるとは思わなかった。自然の豊かさを感じた」と興奮気味。町まちづくり推進課は「道内ではカブトムシを見る機会がほとんどない。ここはほかのキャンプ場では味わえない楽しみ方ができる」と話している。

入場は10月中旬までの午前10時から午後6時まで。無料。希望者は、クアプラザピリカのフロントで受け付けが必要。

この記事に関連するタグ

Ranking

  • すべて
  • ニュース
2024
4/18
THU

Area

北海道外

その他