苫小牧市の子育て相談、最多2401件 コロナ禍、保育所入所の悩み増加

苫小牧市役所内の「子ども・子育て相談ナビ」窓口

苫小牧市役所内の「子ども・子育て相談ナビ」窓口

専任職員が子育て相談に応じる、苫小牧市の「子ども・子育て相談ナビ」の2020年度の相談件数が前年度比162件増の2401件となり、15年度の事業開始以来、過去最多となった。コロナ禍で収入が減り、育児環境にも影響が出ている世帯の悩みが相次いで寄せられているほか、事業の認知度が高まりつつあることも件数を押し上げたとみられる。

子ども・子育て相談ナビの窓口は市役所(旭町4)1階のこども育成課と、とまこまい子育て支援センター(本幸町1)の計2カ所。保育士などの資格を持つ利用者支援員が面会や電話での相談に応じ、未就学児の保育園や幼稚園の入園、一時預かりなどについて情報提供、助言をしている。

市こども育成課によると、相談は年々増加傾向で、特に0~2歳の子どもを持つ親からが多いという。

新型コロナウイルスの感染が拡大した20年度は「夫の収入が減ったため共働きをするが、認可保育所を希望しても入所できない」「育児休暇を延ばすと、子どもを保育所などに預けづらくなるのか」といった相談や問い合わせが増えた。利用者支援員は「年度後半ほど保育所の空きが少なくなる」といった現状を伝えるほか、子育ての援助を行う市民と保護者をつなぐファミリー・サポート・センターの紹介など、多様な育児ニーズに対応したという。

また、同課は親同士の口コミなどで相談ナビの認知度も高まっているとみており、利用者支援員の田村加奈子さんは「子育てでつらく感じたことも話せば楽になることもある。気軽に相談してほしい」と呼び掛けている。

相談対応は平日で、こども育成課は午前9時~午後5時、子育て支援センターは午前9時~午後4時。問い合わせは同課(電)0144・32・6224へ。

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