絵本の世界 私が主人公 新十津川町 2歳児に「世界に1冊」寄贈 「記念になる」親子笑顔

高橋椿ちゃん(中央)が主人公の絵本「つーちゃんのすきなもの」を桜ちゃん(右)と読む由香里さん

【新十津川】町は本年度から、希望する2歳の子どもたちに本人が主人公となる「世界に1冊」の絵本を贈ることを始めた。絵本には子どもの名前や好きな物などが入り、町は家族のコミュニケーションが深まる一助になればと期待。絵本を受け取った親子は「記念になる」と喜んでいる。

町は以前から、絵本を通じた家族のふれあいづくりを目的に、町内に住む3~4カ月と2歳5~6カ月の子どもの健康相談時に絵本を贈る事業を行ってきた。2歳児は4種類の本から2冊を選ぶ仕組みで、本年度から絵本の選択肢に、NTT印刷(東京)発行の「パーソナルちいくえほん」を追加した。保護者が子どもの名前や好きな食べ物などを選んで申し込むと、子どもと同じ名前の主人公が登場する絵本が届く。

町内に住む高橋椿ちゃんには今月上旬、絵本「つーちゃんのすきなもの」が届いた。椿ちゃんの愛称「つーちゃん」と呼ばれる女の子が、好きなウサギやアイスクリームと共に登場。初めて話した言葉や両親からのメッセージなども掲載され、椿ちゃんは姉の桜ちゃん(5)と一緒に興味津々の様子で手に取った。母親の由香里さん(38)は「大きくなったときにこの本が残っていたらうれしい。祖父母にも見せて、好きなものを伝えたい」と笑顔で話した。

23日までに高橋さんを含め4件の申し込みがあり、町図書館の担当者は「2歳は個性が出てくる年頃。その子の好きな物を親子で楽しんでもらい、その後の読書につながれば」と期待する。道内では上川管内東神楽町などでも導入している。(藤原那奈)

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