• 旭川のおもちゃ 被災地へ 長沼・南部さん 閉店「たもちゃん」で購入 「子どもを笑顔に」

    「おもちゃがこんなに集まった。送料がちょっと心配」と苦笑いする南部哲郎さん

    【長沼】3月末に73年の歴史を閉じた、旭川市平和通買物公園の玩具店「オモチャのたもちゃん」の商品が、東日本大震災被災地の岩手県陸前高田市の保育園で子どもたちを笑顔にする。現地と10年間、交流を続ける空知管内長沼町の男性が、同店閉店セールで戦隊ヒーローのグッズやゲーム盤などを購入。農産物や菓子などを2~3カ月に1度寄贈する“定期便”で今月、保育園に届けられることになった。

    玩具などを被災地にプレゼントするのは、同町で燃料店を経営している南部哲郎さん(57)。南部さんは2011年から町議を2期務めた。初当選直後に大震災が発生、同年10月に支援品を自家用車に積んで被災地を南下し、最後に着いたのが陸前高田市だった。絵本などを市役所に託して帰ると、現地の保育園から礼状が届いた。以来、この保育園を含む五つの保育園との交流が続いている。

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    「すべてを津波に持って行かれたような惨状は、今も目に焼き付いている。少しでも長く役に立ちたいと思った」と南部さん。年末には毎回、子どもたちに持ち帰ってもらうため動物カレンダーを150人分送っている。家庭で使えるように、陸前高田市内の消防や警察、市役所などの電話番号を印刷した特注品だ。

    今月は奮発する。旭川の「たもちゃん」で買い、自家用車で2往復して持ち帰った玩具があるからだ。「本当は保育園内で使える遊具が良いのでしょうが、旭川に(安価で買える)おもちゃがあると聞き、いてもたってもいられなかった」。町内有志から寄せられた新品同様のぬいぐるみ、絵本などもあり、段ボール箱十数個分になりそうだ。

    南部さんの職場には、保育園から送られてきた、ミニトマトをほおばる子どもたちの写真入りの大型の礼状や、保育士らの笑顔入りのはがきなどが積み重なっている。全てが宝物だ。(土屋孝浩)

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