• 子育て施設 開館継続 釧路市内 感染対策に腐心

    乳幼児が遊ぶおもちゃを念入りに消毒する職員=25日、釧路市東部子育て支援拠点センター(加藤哲朗撮影)
    新型コロナウイルスの感染拡大を受けた道内2度目の緊急事態宣言を受け、釧路市内の保育施設や「子育て支援拠点センター」が感染防止に腐心している。市内の保育所でクラスター(感染者集団)が発生するなど保護者も乳幼児のコロナ感染に不安を抱える中、できる限りの感染対策を行い、施設を閉めずに運営を続けている。

    保護者「感謝と不安」

    「しっかり感染対策をして、親子で安心して来てもらえる場を提供したい」。岡本栄子・市子育て支援室長は力を込めて言う。市内に3カ所ある子育て支援拠点センターは、おもちゃや絵本が用意され、未就学児を持つ親子の遊びの場として重宝されている。

    昨年の緊急事態宣言中は電話や対面で相談業務のみを行い、親子の遊び場は休館。育児の大変さを訴える保護者の声を聞き、今年は開館することを決めた。定員を宣言前の半分とし、昼休みや閉館後におもちゃの消毒を実施。来館者には体温や体調を確認している。

    保育施設に子どもを預ける保護者は感謝の気持ちと同時に、不安を抱える。0歳の息子を預ける保育園でコロナ感染者が出たという30代の会社員女性は「子どもは濃厚接触者ではなかったが、自主的に休ませた日もある。乳児は何でも口に入れてしまうので、感染の不安は拭えない」と話す。

    [広告]

    前回の宣言時は幼稚園が休園し、仕事を休まざるを得なかった40代のパート女性は「今回は休園にならずありがたいが、感染力が強い変異株の広まりを考えると、子どもの園でクラスターがいつ起きてもおかしくない」と危機感を強める。

    釧路市は宣言が再発令された5月中旬に市内の幼稚園や保育所など全55施設に感染防止対策の徹底を要請する文書を通知。市内の保育所でクラスターが発生したことなどを受け、市立芦野保育園は、7月に開催予定だった運動会を秋に延期することを決めた。

    同園では園全体で開いていたお遊戯会をクラス単位にするなど感染防止に向けてさまざまな手を打つ。佐藤美香穂園長は「感染対策を徹底し、子どもたちに少しでも楽しく園内で過ごしてもらえれば」と話す。

    一方で対策にも限界はある。市内の各保育施設は登園時に検温するなど「水際対策」を取るが、ある施設長は「無症状の親や子が感染に気付かず来園してしまえば、園内での感染拡大は防ぎようがない」と不安を打ち明ける。

    取材・文/伊藤美穂、今井潤(北海道新聞記者)

    最新の記事

    【From 北海道新聞】

    Read More

    おすすめの関連記事

消費税の価格表記について

記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。