#26|季節が移ろう食卓 旬の味わい、風景も添えて
2021/05/28「井澤綾華の働くママごはん」
空知管内栗山町で料理研究家として活躍する井澤綾華さんが、食をテーマにつづるコラム。北海道新聞朝刊「くらし(子育て)面」で毎月第4金曜日に連載中です。皆さんが春を感じる食材は何でしょうか? 私は菜の花とカブです。緑が濃く、ぎゅっと味が詰まった菜の花は、食べると目が覚める感覚がします。おひたしのほか、ベーコンと炒めると塩味がちょうどよく付き、菜の花のうま味が引き立ちます。
カブは秋にも収穫がありますが、春の寒暖差を乗り越えたカブは甘くて軟らかくてジューシー。先日、井澤農園でも今年のカブの収穫が本格的に始まりました。初物は洗って丸ごとかぶりつくのが一番のごちそうです。カブはオリーブオイルをまぶしてグリルするとトロトロになり、無限に食べられます。
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冬の間貯蔵してきたタマネギ、キャベツや白菜、大根が底をついたころにハウスで育てた野菜にバトンタッチ。ただ、まだまだ量も種類も少ないので、最近では物々交換で道外の生産者さんから野菜をいただいたり、去年蓄えていた保存食や冷凍野菜、乾燥野菜にも助けられながら「春」を楽しんでいます。
そして、5月に入り、露地栽培のアスパラやニラが店先に出始め、中下旬には田植えが始まりました。わが家には田んぼはありませんが、田んぼに水を張った直後の鏡のような水面は本当に美しいと思います。苗が植え終わる前までの期間限定の風景などを楽しみながら、農園地帯をドライブしてみてはいかがでしょうか。
PROFILE
井澤綾華(いざわ・あやか)
管理栄養士。天使大(札幌)を卒業後、2016年に空知管内栗山町地域おこし協力隊員に。17年、町内で農家を営む孝宏さんと結婚、18年に長女乃々華ちゃんが誕生。19年に育児休業から仕事復帰した。フェイスブックで野菜のレシピなどを発信中。札幌市出身。
https://www.facebook.com/izawa.aaa
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