苫小牧・キラキラ公園で男児けが 遊水路にガラス片散乱 父親「心ない行為やめて」
苫小牧市入船町のキラキラ公園の遊水路で5月中旬、はだしで遊んでいた3歳男児がガラスの破片を踏んで足の裏に切り傷を負った。市内に住む男児の父親(45)によると、ガラス片は遊水路内に散乱していたといい「心ない行為が子どものけがにつながったことを知ってほしい」と訴える。事故を受けて、公園を管理する苫小牧港管理組合は園内の見回りやマナー徹底の呼び掛けを強化する方針だ。
男児がけがをしたのは18日午前11時ごろ。男児が遊水路で遊びたがったため、父親は足元を確認しながら一緒にはだしで遊水路に入ったところ、男児が急に叫び声を上げた。右足の裏に透明なガラス片が刺さって、4センチ程度の切り傷ができ、出血していたという。男児はすぐに病院で治療を受けたが、今も痛みが残り歩行に支障が出ている。
遊水路や周辺には最大2センチ角の飲み物の瓶の破片とみられるガラスが30~40個のほか、手持ち花火のごみやたばこの吸い殻が散らばっていたという。
父親は注意喚起のため、同日昼すぎに一連の出来事をSNSで発信。投稿内容を見た市議から報告を受けた苫小牧港管理組合は、翌日に遊水路の水を抜き、業者に依頼して清掃を行った。
同組合によると、数年前にも遊水路にくぎが落ちていたことがあったという。管理人の男性は「これまでも公園内の駐車場に割れた瓶が散乱したり、遊水路に釣り針が落ちているケースがあった」と話す。
同組合は園内に看板を掲げ、遊水路利用者向けに迷惑行為の禁止やけが防止のためサンダルや靴を履いての使用を呼び掛けているほか、毎朝管理人が見回りをし危険物の確認を行っている。同組合は「見回りを強化するとともに、看板をより目立つように作り替えるなどの対策を検討したい」。男児の父親は「今回の事案を多くの人に考えてもらい、苫小牧が少しでも住みやすくなればうれしい」と強調する。
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