認定こども園 来月着工　知内町 開放的な保育空間

2022年4月の開園を目指す「認定こども園」のイメージ（知内町提供）

【知内】2022年4月開園を目指す幼保連携型の「しりうち認定こども園」の建設工事に、町は6月に着手する。町内で伐採や加工された木材を使い、風や日差しを建物内に取り込めるよう中庭を設けるなど開放的な保育空間を整える。

旧知内小跡地（元町）に建設。木造平屋約1120平方メートル。遊戯室や年齢ごとの保育室のほか、親子の交流や育児相談の場となる子育て支援室などを設ける。

「こども園」は、町立知内幼稚園と知内保育園（社会福祉法人「しあわせの家」運営）が合流して開設する「公私連携型」。保育方針などの基本的事項については「しあわせの家」と町が協定を結び、町が運営に関与することで、保育環境の充実を目指す。

入園者の募集は来年1月から。対象は0歳児から5歳児で定員80人。保育教諭は約10人を予定。町は今年3月中旬に実施設計を完了しており、本年度予算に事業費6億6930万円を計上している。

町生活福祉課の鳴海英人課長は「町内の幼稚園と保育所を1カ所にまとめることで、小学校に入学するまで切れ目のない教育を実現できる」と話している。（井代圭祐）