絵本ライブラリー開設 千歳の幼稚園教諭・根本さん 「わくわくする空間に」

開業を控えたえほんらいぶらりーで、お薦めの絵本を見せる根本幸枝さん(右)と岩本典子さん

開業を控えたえほんらいぶらりーで、お薦めの絵本を見せる根本幸枝さん(右)と岩本典子さん

【千歳】市内の幼稚園教諭根本幸枝さん(47)が8日、市幸町1の居酒屋跡に「えほんらいぶらりー千歳」をオープンさせた。幸町4にあった民間図書館「まちライブラリー@千歳」が3月末で閉鎖したことを受け、「中心部に気軽に人が集まれる場所を作りたい」と準備を進めてきた。根本さんは「イベントなども企画して、みんながわくわくできるような空間にしたい」と意気込んでいる。

えほんらいぶらりーは、2階建てビルの1階の一部に入居し、床面積は約26平方メートル。根本さん自身が集めたり、個人や閉鎖したまちライブラリーから寄贈を受けたりした絵本約200冊を用意した。当面貸し出しはしない。

絵本を集めるのが好きだった根本さんは、かねて市中心部に絵本に触れられる施設を開設したいと考えていた。

2016年12月に「まちライブラリー@千歳」が開業。絵本の蔵書も多く、親子連れや高齢者、子どもたちが気軽に集う場として定着していた。

しかし、まちライブラリーは、入居する商業施設「千歳タウンプラザ」の保有企業の判断で、今年3月末での閉鎖が決定。根本さんらは、まちライブラリーのスペースを、市民が活用できる空間にするよう求める署名活動を行い2183筆を市に提出したが、閉鎖後も活用策は未定のまま。そのため自ら「えほんらいぶらりー」を開設することにしたという。「好きな絵本を見つけたり、世間話をしたり、気軽に立ち寄ってもらえれば」と話す。

利用は無料。本の寄贈は受け付けないが、自身が事務局長を務めるフードバンク団体「もったいないわ・千歳」(岩本典子代表)の事務所も兼ねており、食料品などの寄贈、寄付は受け付ける。

営業時間は、原則午前10時~午後4時、不定休。(佐藤宏光)

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