旭山動物園 29日から夏季営業 エゾモモンガ舎 お披露目 東門には新レストラン

外壁にエゾモモンガが滑空する姿がデザインされたエゾモモンガ舎

外壁にエゾモモンガが滑空する姿がデザインされたエゾモモンガ舎

旭川市旭山動物園の夏季営業が29日に始まる。新型コロナウイルス感染拡大で集客が見込めない状況は今季も続きそうだが、園内では感染対策を徹底。道内に生息する夜行性のエゾモモンガの生態を昼間でも楽しめる「エゾモモンガ舎」を同日オープンさせ、来園者を迎える。運営業者が撤退した東門のレストランは旭川振興公社が引き継ぎ、地元客の来園に期待する。

屋内展示施設のエゾモモンガ舎は、東門から園内につながる坂「ゆっくりロード」に開設。夜行性の生態を観察するため、日中は暗く、夜間は照明を使って明るくする園内初の「昼夜逆転」施設とし、エゾモモンガ2匹を展示する。マントのような飛膜を広げて滑空する姿が楽しめそうだ。

施設の外壁は絵本作家で同園の元飼育員あべ弘士さんがデザイン。エゾモモンガが壁の端から端まで滑空する姿が表現されている。

園内では感染対策をさらに徹底。屋内展示施設6カ所やシャトルバスに空間除菌装置を整備。今後は混雑の度合いが分かる二酸化炭素濃度のセンサーも置き、混雑した場合は職員が声を掛け、入場を制限する。

東門のレストランではサッポロライオン(東京)が契約満了に伴って3月末で撤退。東門を管理する旭川振興公社が後継店を公募したが見つからず、同公社が直営で新レストラン「カムイチカプ」を29日に開店させる。店名はアイヌ語で神の鳥フクロウを意味する。

道産の豚肩ロースと東鷹栖産ゆめぴりかの豚丼(1050円)や、ご飯をアザラシの形に盛り付けたお子様カレー(650円)などがあり、ジンギスカン(1300円)はテラス席で自ら焼いて食べられる。チーフの佐藤多恵さん(50)は「リピーターが増えるようおもてなししたい」と意気込む。夏季営業は11月3日まで。(望月悠希、若林彩)

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