子育ての悩み話そうよ 中富良野のカフェでサークル

お菓子を囲んで日々の出来事を語り合う「スナック母ちゃんズ」の参加者たち

お菓子を囲んで日々の出来事を語り合う「スナック母ちゃんズ」の参加者たち

【中富良野】コミュニティカフェ「ぽこあぽこ」を町内宇文地区で経営する柿本陽子さん(46)は毎月1回程度、サークル「スナック母ちゃんズ」を開いている。子育て中の母親たちが、お菓子を持ち寄って愚痴や悩み、日々の出来事を語り合う場だ。旭川の助産師を招いて、自宅出産や産後の体のケアに関する相談にも応じている。柿本さんは「もやもやを1人で抱え込まないで、ここでいろんな生き方を知ってほしい」と願っている。

お菓子持ち寄り、助産師に相談も

「ぽこあぽこ」のロビーで3月中旬、町内外から集まった母親たちの笑い声が響いた。スコーンとケーキを手に論じられるのは、子育てや人間関係の悩み。どんなキャリアを歩みたいのか、近隣自治体の子育て支援策は―。母親たちの話は尽きない。富良野市富丘の川合直子さん(30)は3人の子育て真っ最中。「子育て施設は子どもを遊ばせるための場所。ここは大人のためのスナックだから、良い母親じゃない話をしても許される」と笑う。

サークル開催は今回で3回目。単に話を聞くだけでなく、旭川市で自宅出産や産後ケアをサポートするリラ助産院の藤原るみこ院長(50)も招く。藤原さんは20年以上の病院勤務の経験から、産後の胸の張りを緩和するマッサージなどを教え、子育ての不安に対して助言している。「助産師はもともと出産の瞬間だけに立ち会うのではなく、出産前後の女性を支える立場。富良野地方の母親たちの不安を解消する手助けができれば」と考えサークルに参加している。

サークルの開催は昼間だけでアルコールの提供はない。「リラックスして言いたいことを話してほしくて『スナック』と名付けました」と柿本さん。「愚痴や不満の中から、新しいアイデアが生まれるかもしれない」と期待している。次回は31日に開催予定。問い合わせは柿本さん(電)090・9528・7194へ。(宮木友美子)

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