多胎児の親を苫小牧市支援 育児・家事・付き添いでサポート事業開始

苫小牧市は本年度、双子以上の多胎児を育てる家庭を支援する多胎産後サポート事業を始めた。多胎児家庭は出産後、複数の赤ちゃんの世話に追われ、産前と比べ生活が大きく変化するため、支援員を派遣して育児や家事を手伝うことで、親の負担軽減を図る。

21年度出生対象に有料で

市によると2020年度に市内で生まれた多胎児は14組。すべて双子という。

事業の対象は苫小牧市に住民票のある、原則産後1年未満の家庭の保護者で、21年4月1日以降の出生が条件。利用するには市役所で出生届を提出した際に配布される利用証が必要で、1回2時間500円で最大20回利用できる(2時間を超えた場合は原則、2回分の千円を支払う)。時間は平日の午前9時~午後5時で、市が委託する市内2事業所のいずれかに利用希望日の2日前までに申し込む。

苫小牧市役所で開かれた事業者向けの説明会=3月22日

苫小牧市役所で開かれた事業者向けの説明会=3月22日

支援は育児と家事、付き添いの三つ。育児では授乳・食事の介助、おむつ交換、沐浴(もくよく)・入浴の介助、家事では調理や洗濯、掃除などを請け負う。育児は保護者がいる場所で実施し、支援員が家事をサポートする際には保護者が子どもの面倒を見ることとする。さらに、保護者の車に同乗または現地で待ち合わせをし、買い物や医療機関への受診の付き添いも行う。

本年度の事業費は80万円で、国と市が2分の1ずつ負担した。市の担当者は「事業を進める中でニーズを把握し、よりよいサービスを提供できるようにしたい」としている。利用などの問い合わせは、市子育て世代包括支援センター(市健康支援課内)(電)0144・32・6411(平日のみ)へ。(千葉佳奈)

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