たこのすべり台全面補修 伊達・館山公園

老朽化して全面補修されることになった館山公園の「たこのすべり台」

老朽化して全面補修されることになった館山公園の「たこのすべり台」

【伊達】市内の館山公園(館山町6の8)にある大型遊具「たこのすべり台」が新年度に全面補修される。同公園自体が「タコ公園」と呼ばれるなど、公園のシンボルとして長年、市民に親しまれてきたが、設置から48年が経過し老朽化したため、新年度予算案に補修工事費385万円が計上された。

「タコの山のすべり台」とも称されるこの種の屋外公園遊具は、1960年代後半に東京の遊具メーカーが曲線を組み合わせた抽象的な形のすべり台を用意したところ、得意先の自治体からタコの頭をつけるよう指示を受けて誕生したとされ、全国に広がったという。

館山公園のすべり台は73年に設置された。「タコの山」は一つ一つ図面も異なり、鉄筋を編んで組み上げられた骨組みに金網をかぶせた状態で出荷され、それを現地の業者がモルタルを塗り重ね、表面を研ぎ上げて完成させたという。

市建設部下水道公園係によると、館山公園のすべり台は近年、表面に亀裂が生じ剥離も目立つ。昨年、手すりの一部が壊れたこともあり、「子どもがけがをしないように」(同係)と全面補修を決めた。

時期は未定だが、4月以降、内部の鉄骨の状態を調べた上で表面を塗り直すなどする。「伊達の子どもたちに親しまれてきた、このすべり台をこれからも大事にしていきたい」(同係)という。(和田年正)

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