子育て情報 アプリで　浜中町 電子母子手帳を導入

スマホを片手に母子手帳アプリの使い方を保健師（右）から習う母親

【浜中】町は今月、妊娠から出産、子育てまで使える母子手帳アプリ「浜中子育てアプリwith」を導入した。スマートフォンなどで予防接種の管理や、子育て情報の入手、ビデオ通話で育児相談ができる。新型コロナウイルス感染防止で自宅にこもりがちな母親らにとって、力強い味方となりそうだ。

町福祉保健課によると、アプリはコンテンツ配信会社エムティーアイ（東京）が開発した「母子モ」の浜中町版。町から妊娠・育児期に合った情報や支援制度のお知らせが配信できるほか、成長の記録や写真の共有などの便利機能もある。保健師の中山千鶴さん（39）は「母子手帳の内容を全て網羅する」と話す。

今月1日に導入し、町内へのPRはこれから。5日は町役場で乳児を抱える母親に説明した。茶内地区の岩田歩さん（39）は「予防接種ごとの副反応のメモを残せて便利」と評価。ビデオ通話の育児相談では、内容に応じて保健師、歯科衛生士、栄養士から助言を受けられる。姉別地区の高山真由子さん（29）は「助かる。困ったら相談してみたい」と話した。

同社によると、アプリは道内29市町村が導入し、釧根管内では厚岸町、根室市、白糠町に続いて4番目となる。（山村晋）