清泉幼稚園 こども園に 共働き世帯を応援 室蘭市内で2カ所目

「認定こども園」に移行した清泉幼稚園の新しい園舎で遊ぶ子どもたち

「認定こども園」に移行した清泉幼稚園の新しい園舎で遊ぶ子どもたち

室蘭市祝津町3の清泉幼稚園(小倉勝郎園長)が、保育園の機能も併せ持つ「認定こども園」に移行した。市内では室蘭めばえ幼稚園(知利別町)に続き2カ所目で、蘭西地域では初めて。名称は変わらない。清泉幼稚園は「共働き世帯が増える中、保護者のニーズに対応したい」としている。

同園は1965年開園。76年から使用していた場所から100メートルほど離れた場所に園舎を新築し、今年1月5日にオープンした。幼稚園と保育園を合わせた定員は120人。現在、0歳児5人を含む101人が通っている。

共働きの世帯が増える中、2人以上の子どもを育てる保護者から、幼稚園と保育園を「はしご」する苦労を訴える声があった。事務長の山田太賀さんは「幼稚園児と保育園児を一つの施設の中で預かり、共働き世帯のニーズに応えることができる。待機児童解消にも貢献したい」と話す。

さまざまな年齢の子どもたちが一緒に遊び、生活する時間も設けている。副園長の山田加奈子さんは「これまで以上に年上の子に自覚が芽生えて、年下の面倒を見るようになった。年下の子もトイレの使い方など、たくさんのことを学べる」と、早くも効果を実感している。

同園では、認定こども園に移行する前の昨年11月、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した。現在は24時間換気、手指やおもちゃの消毒、合唱取りやめなど、対策を徹底している。

障がい児保育や病児保育にも対応している。問い合わせは市子育て支援課(電)0143・25・2400、同園(電)0143・27・5444へ。(横山清貴)

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