• 初の給食 園児「おいしい」 浜中のへき地3保育所

    初めての給食を楽しむ浜中保育所の子供たち

    【浜中】町立保育所(梅村純也所長)は4日から、これまで給食のなかったへき地保育所3カ所で給食を始めた。町独自の子育て支援策の一環で、給食を初めて味わった園児は「おいしい」と喜んだ。釧路管内市町村のへき地保育所での無償の給食提供は初めて。

    町によると、これまで給食があったのは厚生労働省認可の霧多布、茶内保育所で、へき地にある認可外の浜中、散布、姉別保育所の子は弁当を持参していた。町は、この3保育所の保護者から要望を受け、年間経費約1500万円を負担し、3保育所に給食を届ける事業を始めた。

    2月から2カ月間は試験運用で、週2回、給食を提供する。初日は調理室のある茶内保育所から車2台を使い、保育士含め52人分を保温バッグに入れて20分以上かけて運んだ。

    ダイコンの甘酢あえなどが皿に盛り付けられるのを見る園児

    メニューはマーボー豆腐やダイコンの甘酢あえなど4品。浜中保育所では園児18人が、保育士3人が皿に盛り付ける様子を興味深そうに見つめた。園児が「いただきます」の後に箸を伸ばし、教室には「ラーメンがおいしい」「おかわり。大盛りで」などと元気な声が響いた。

    食材は豆腐を細かく刻んだり、小さいチーズを選んだりと幼児のかむ力にも配慮する。献立を考える管理栄養士の鼻和美貴さん(28)は「給食を友だちと食べることで、苦手な食べ物にも挑戦できる」と利点を説明する。食物アレルギーのある子には色付き食器を使って最初に盛り付ける手順を決め、誤って食べる危険を防ぐ工夫もする。

    園児18人が「いただきます」

    主任保育士の春日まゆみさん(47)は「栄養バランスのとれた食事ができる。年長組の子は小学校入学後の給食に早くなじめる」と期待。地元の魚介類や牛乳を用いることで、「食育」にもつながるとみている。

    漁師や酪農家が多い地域にあるへき地保育所では、漁や農作業の繁忙期の弁当作りは一苦労だ。浜中保育所父母の会の立花幸枝会長(35)は「子供は温かいごはんを食べられるし、親は弁当作りの負担が減って助かる」と話し、野菜嫌いの二男が完食を目指す姿を見てうれしそうだった。(山村晋)

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