発達障害への対応手厚く 旭川・新療育センター1月19日オープン

19日にオープンする道立旭川子ども総合療育センター

19日にオープンする道立旭川子ども総合療育センター

肢体不自由や発達障害の子どもを医療面などで支援する「道立旭川肢体不自由児総合療育センター」の建て替え工事が完了し、1月19日に「道立旭川子ども総合療育センター」としてオープンする。増加傾向にある発達障害の患者が入る部屋や、専用のリハビリ室を新たに備えるなど、機能を充実させた。新センターの周知につなげようと、ロゴマークも作成した。

同センターは肢体不自由児療育が中心の一般病棟への受け入れや外来診療を行ってきた。診療科目は小児科や整形外科、歯科など6科。

前回の改築から約40年経過したため、道は約44億円をかけて2017年に新施設を着工。昨年9月に完成した。新施設は鉄筋コンクリート造2階建ての約5900平方メートル。1階には診察室や外来の受付があり、2階に一般病棟を設けた。定員は一般入院が45人、親子入院が15組。旧施設は8月以降に解体し、駐車場で活用する考えだ。

新しい設備として、1階には発達障害患者専用のリハビリ室2種類を設けた。ボルダリング設備や縄ばしごを入れた感覚統合療法室では、平衡感覚などを調整し、環境への適応を促す。また、食事や着替えなどの日常生活動作を訓練する部屋も設置。2階には新たに発達障害の患者が過ごす個室を2部屋設けた。

同センターによると、新規の外来で発達障害を抱える患者が増えているといい、新センターの名前の一部を「肢体不自由児」から「子ども」に変更した。16年度の新規の外来患者のうち、発達障害の患者が占める割合は69.7%だったが、18年度が80.1%と増加傾向にあるという。

道はロゴマークのデザインを道教大旭川校と道立旭川高等技術専門学院の学生に募集した。デザインは46点の中から、同学院2年の目黒七緒さんのデザインが採用された。「人と人が支え・守り・育んでいく」をテーマに、丸や線で人と人が支え合っているようなデザインに仕上げた。

同センターは「より一層、良質な療育の提供に努めたい」としている。

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