こだわりの焼きたてパン人気　弟子屈に「しまりす工房」オープン

【弟子屈】町内初のパン店「しまりす工房」が摩周2の国道沿いにオープンし、道内産小麦、無添加、焼きたてにこだわった多彩なパンが人気を集めている。

近くで豚丼と手打ちそばの店「くまうし」を営む笹原啓城さん（58）が「町内にパン店がないと聞き、道産小麦の焼きたてにこだわったパンを食べてほしい」と出店を決意。昨年11月末に開店した。

道産小麦の「滑らかで口当たりの良いパン」が売り。一番人気の「道産豚肉ゴロゴロ揚げカレーパン」（税別260円）は、歯切れの良い生地にコクのあるカレーが詰まって食べ応え十分だ。スタッフの横山明子さんは「多い日は1日120個以上売れる。揚げるのが間に合わないことも」。

特に、1日12斤限定の「もちもち無添加食パン」（同380円）は売り切れる日が多いという。標茶町の「ポロニ養鶏場」の卵を使ったクリームパン（同180円）や金時豆パン（同120円）など、スイーツ系のパンもファンが多い。

25種類ほどのパンはすべて店内でこねて熟成し、焼き上げる。もとはアイスクリーム店だった建物を改装したため、大きなオーブンが置けず、少量ずつ何度も焼き、いつでも焼きたてを提供できるようにした。

笹原さんは「弟子屈のみなさんに毎日食べてもらえるパンを出したい」と意気込んでいる。（森麻子）