赤平小に放課後教室 22年度から 児童に学習、スポーツ

2022年4月に開校する赤平小の建設現場。見守り事業の機能を含む放課後子供教室を開設する

【赤平】市内3小学校の統合先として現在建設中の赤平小が開校する2022年4月、市は子育て支援策の一つとして、小学生を対象とした「放課後子供教室」を同小内に設ける方針を固めた。希望する児童にスポーツなど多様な経験を積める場を用意することで、人口減対策にもつなげたい考え。現在の「留守家庭児童見守り事業」との一体的な運営も目指す。

放課後子供教室は、ボランティアらの指導で、小学生が学習やスポーツなど多様なプログラムを体験する。市は、20年11月末の人口が9668人と、1960年の5万9430人から6分の1に減少したことも踏まえ、高校生までの医療費無料化などに加えてさらなる支援策が不可欠と判断。留守家庭に限らず、すべての児童に放課後の「学びの場」を用意する考えに至った。

現在の「留守家庭児童見守り事業」は市独自のもので、登録した共働きやひとり親家庭の児童を預かる「放課後児童クラブ」(学童保育)に類似した制度。放課後の児童支援の面では新たに設ける「教室」と類似点も多いことから、同一の枠内で行いたい考えだ。

国は「教室」と「児童クラブ」の一体的な運営を進める一方、市は「クラブ」の運営に必要な放課後児童支援員の確保が難しいため、独自制度を行ってきた経緯もあり、当面は「教室」と一体的に「見守り事業」を行う。将来的には「クラブ」への移行も視野に入れている。(森田彰)

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