• 出産、育児の相談継続 旭川の地域子育て支援センター オンラインサロンも

    地域子育て支援センター「いずみ」で、母親(中央)の相談を受けながら、子どもと遊ぶ職員
    新型コロナウイルスの感染急拡大で旭川市内の周産期医療が揺らぐ中、妊婦や育児中の親への支援が広がっている。市内10カ所の地域子育て支援センターは感染対策をしながら相談を継続。新たにオンライン上の相談会も始まっている。「大変だったね」「一人で抱え込まないで」と温かく寄り添い、出産、育児をサポートしている。

    サポート団体 オンライン講座も

    市内では新型コロナウイルス感染防止のため、春から産婦人科の多くで妊産婦向けの母親学級が休止し、民間や行政の子育てサロンの多くは見送られた。11月以降、クラスターが発生した旭川厚生病院で分娩(ぶんべん)が一時、休止するなどし「感染拡大の中、妊娠、出産するのが心配」「母親同士の交流が減ってしまった」などの声が上がっている。

    地域子育て支援センターは妊産婦を含む未就学児までの親の相談を幅広く受けている。この中で、神居9の4の地域子育て支援センター「いずみ」は妊産婦に特化したサロン「for マタニティ」を毎月、市内のオハナ助産院の高槻友子院長を招き、開いている。各回とも10組限定。今月8日、5人が集まったサロンでは、間もなく出産する妊婦が「病院の感染防止で主人が分娩に立ち会えず、不安」と打ち明けると、出産経験のある親が「私は集中したいから、旦那には出て行ってもらったよ」「分娩台では結局1人」と励まし、笑顔が広がった。

    いずみの職員は「『しんどかったね』『頑張ったね』と寄り添う生の声が必要だ」と指摘。高槻院長は「周囲に比べ、自らの悩みは大したことがないと思い込み、相談できない人が多い。周りの人や支援団体に尋ね、つながりを築いてほしい」と助言する。

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    オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、新たに始まった支援が「市オンライン子育て相談会&ミニ講座」。旭川医大や道教大旭川校などでつくる「旭川ウェルビーイング・コンソーシアム」が11月から無料で開く。毎回、助産師や大学教授らを講師に招き、参加者は妊娠中の準備や母乳育児を学びながら、互いに交流する。

    今月17日に「子どもの生活リズムと身体のしくみ」をテーマに開かれた第4回には0~16歳の子の母親ら約10人が参加。旭川医大看護学科の学生5人と塩川幸子准教授(地域保健看護学)が講師を務めた。「0歳の子がなかなか昼寝をしてくれない」との悩みを打ち明けられると、別の参加者が「無理に寝かせつけず、親も一緒に寝てみては」と助言した。0歳と3歳の子を育てる佐々木久美子さん(39)は「産後も友人と会えず、気持ちが沈みがちだった。今後も相談会で息抜きできたら」とホッとした表情を浮かべた。

    「for マタニティ」は次回、来年1月19日に開催する。問い合わせはいずみ(電)090-5983-5401へ。市オンライン子育て相談会&ミニ講座は同1月21日と同2月12日にも行い、市HPで参加を受け付けている。

    旭川市も6月から、平日に保健師が妊娠や育児の悩みを聞くオンライン相談を行っている。問い合わせは市母子保健課(電)0166-26-2395へ。(若林彩、高田かすみ)

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