音更に拠点 高野ランドスケープ 「自然学べる幼稚園」国交大臣賞 都市公園等コンクール

国土交通大臣賞に輝いた宮ノ丘幼稚園。敷地内にある水辺周辺も整備され、日当たりも良く安心して遊べる環境が整う(高野ランドスケーププランニング提供)

国土交通大臣賞に輝いた宮ノ丘幼稚園。敷地内にある水辺周辺も整備され、日当たりも良く安心して遊べる環境が整う(高野ランドスケーププランニング提供)

【音更】町内に拠点を持ち、公園の設計などを行う高野ランドスケーププランニング(札幌)が、札幌市の宮ノ丘幼稚園で自然を生かした教育環境を設計し、本年度の都市公園等コンクールで最高賞の国土交通大臣賞に同幼稚園と連名で輝いた。園児が日常的に自然を感じやすい環境づくりや、地域に開かれた教育の実践が高く評価された。

コンクールは日本公園緑地協会(東京)が主催し、施工や設計など5部門で構成。今回受賞したのは特定テーマ部門で、子育てに配慮した環境づくりや、公民連携による都市公園などの設計に向けた試みが選考対象。同社の音更の社員らが設計、10月末に受賞した。

同社は2006年から、音更町の建築家グループ「象設計集団」の知恵も借りながら、同幼稚園の整備に取り組む。「村のような幼稚園」をコンセプトに、広大な敷地を使って園児が自然との付き合い方を学べるよう環境を整えている。日当たりの良い景観にするため、園舎裏のささやぶは、園児の父母と一緒に伐採。屋外にイスやテーブルを設置し、園児が外で絵を描くなど自然を身近に感じられる教育環境を整えた。

一方、同幼稚園は放課後には地元小学生を対象に園を開放して、居場所を提供するほか、敷地内の傾斜面を使った大人向けのスキー教室や乗馬体験なども実施。地域住民にも教育の場を提供している。
今後も同幼稚園での環境整備などに携わる計画で、同社取締役の赤嶺太紀子さん(40)は「子どもたちが日常的に自然の中で学びながら、豊かな個性を育む教育環境を築いていきたい」と抱負を語った。(鈴木宇星)

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