• 中高生の予期せぬ妊娠、札幌の産院が無料で検査 早期支援狙う

    札幌マタニティ・ウイメンズホスピタル(札幌市北区)は14日から、予期せぬ妊娠をした可能性のある中高生を対象に、無料で妊娠検査を受けられる独自の取り組みを始めました。コロナ禍による休校などの影響で、10代による妊娠の増加が懸念される中、誰にも相談できずに危険な孤立出産や乳児遺棄となるような事態を防ぎ、早期の支援につなげるのが狙いです。全国的にも珍しく、道内初の取り組みです。

    対象は18歳以下の中高生(未婚)で、保険証などの身分証明証がなくても匿名で受診できます。相談はメールや電話、来院などで受け付け、妊娠の有無を判別する検査や超音波検査、医師による問診といった初診にかかる費用(自費で8千円程度)は病院側が全額負担します。

    告知チラシ

    妊娠がわかった場合、出産の意思や養育環境などを助産師や医療ソーシャルワーカーらが聞き取り、必要に応じて行政支援につなぎます。子どもを育てることができない事情がある場合は、同病院が行う特別養子縁組のあっせん手続きに入ることも可能だということです。

    同病院が中高生の妊娠相談に力を入れる背景には、コロナ禍による長期休校や外出自粛などで予期せぬ妊娠が増えているとの危機感があります。同病院には毎年、18歳以下の女性からの予期せぬ妊娠による来院が20件ほどありますが、今年はすでに26件。「相談できる人がいない」「受診するお金がない」「性被害」などの理由で出産近くなって来院する中高生も少なくないそうです。人工妊娠中絶が法で認められているのは妊娠22週未満です。

    高後裕匡(こうごひろまさ)理事長は「子どもだけでも相談窓口にアクセスできる仕組みが必要だと考えた。中高生が一人で悩まず、早期に支援につながる体制にしたい」と話しています。

    取材・文/根岸寛子(北海道新聞記者)

    支援窓口
    医療福祉相談室(電)011-804-7077(月―土曜午前9時~午後5時)、メールはkangobu3@smwh.or.jp

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