コロナで学級閉鎖や休校、どう判断 校内の感染動向踏まえ対応
2020/11/26(写真はイメージ) 新型コロナウイルスの感染が道内でも再拡大する中、子どもたちの感染も相次いでいます。感染者が出た場合の学校の対応や、家族に熱やせきなどの症状がある時にとるべき行動などをQ&A形式でまとめました。(斉藤千絵)Q 小中高校生が新型コロナウイルスに感染する事例が増え、学年・学級閉鎖などが相次いでいます。
A 道内の小中高校は感染の第1波、第2波と言われた冬から夏にかけた大半の期間、国や道の要請で一斉休校していました。夏休みを経て8月下旬から授業は通常通り行われるようになり、買い物や外食など市民の生活も一時と比べて活発になってきました。その結果、普段の生活で子どもや教員が感染するリスクが増え、校内にもウイルスが持ち込まれやすくなりました。子どもは無症状や軽症のことが多いとされ、感染したのに気付かないまま登校し、感染を広げてしまう可能性も指摘されています。
Q 感染した人は、どのくらい学校を休むことになるのでしょうか。
A 国や道の基準により、症状に応じて病院や宿泊療養施設で治療を受け、治癒したと判断されれば登校できます。濃厚接触者は、PCR検査で陰性が確認されても感染者との最後の接触から2週間は自宅待機し、健康観察します。
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Q 児童生徒が感染した場合、学校の対応は誰がどのように決めるのですか。
A 公立の場合、学校設置者の北海道教育委員会(道教委)や市町村教育委員会(市町村教委)が保健所や学校と相談し、学級・学年閉鎖や休校などの対応を決めます。一律の基準があるわけではなく、感染者が他学年や部活動に広がっているか、感染した人が校内の誰とどの程度、接触があったか、地域の感染動向などを踏まえて総合的に判断します。
Q どのくらいの期間、休みになるのでしょうか。
A 感染の広がりなどによって異なります。生徒や教職員計22人の感染が確認された日高管内の道立高はちょうど2週間の休校でした。感染者は1人でも、濃厚接触者が多い場合は、授業を進めることができないため、10日~2週間ほど学級・学年閉鎖などで休みとなることが多いようです。一方、感染者本人と少数の濃厚接触者だけが自宅待機となることもあります。
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Q 家族に熱や鼻水などの症状がある時、どうすればいいでしょう。
A 道教委は、国が示す衛生管理マニュアルに基づき、10月28日に行動基準をレベル1から2に引き上げました。これにより、道立校では発熱などの症状が出た生徒本人だけでなく、同居家族に症状が出た生徒も出席停止となります。多くの市町村教委も同様の対応をしています。その上で、受診の際はかかりつけ医や近くの病院など身近な医療機関に電話で相談し、指示を受けましょう。
Q 感染した児童生徒や学校への誹謗中傷、いじめが心配です。
A 新型ウイルスは、すれ違ったり体に触れただけで感染するわけではなく、感染しても療養して体からウイルスがなくなれば、誰かにうつすことはありません。不安をなくすためにも、正しい知識を学びましょう。また「自分や家族が感染したら、どんなことをしてほしくないか」など子どもが想像しやすい問いを投げかけ、伝え続けることが大切です。実際に被害に遭ったら、学校やスクールカウンセラーに相談しましょう。
(2020年11月11日付 北海道新聞朝刊掲載記事)
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