• 犬だと思ったら子ギツネ、すくすく成長 旭山動物園で保護、愛らしさ人気 見間違い多発、獣医師ら注意呼び掛け

    旭山動物園が保護した直後の「なる」。生後3週間程度とみられる(同園提供)

    犬だと思ったらキツネだった―。旭川市旭山動物園で5月に保護されたキタキツネの赤ちゃんが、愛らしい姿で人気を呼んでいる。富良野市で拾った住民が犬と勘違いし育てていたが、成長するにつれ、鼻先がとがってきたことから動物園に持ち込んだ。空知管内月形町でも同様の理由で子ギツネが保護され、獣医師はエキノコックス症感染防止の観点から、見間違いに注意するよう呼び掛けている。

    「もしかしたらキツネかもしれない」。4月下旬、富良野市の住民が生後3週間ほどの「子犬」が入った段ボール箱を抱え、旭山動物園を訪れた。数日前に道路脇で箱に入ったまま放置されていたのを保護し、犬用ミルクで育てていたが、毛が茶色から黄金色に変わり、鼻先がとがってきたことから心配になったという。「一見、子犬のようにも見えたが、間違いなくキツネの子だと思った」と飼育員。5月2日、同園が保護した。

    「なる」と名付け、6月中旬から園内の北海道産動物舎で展示すると「子犬のようでかわいい」とたちまち人気に。生後3カ月ほどの今は耳が大きく、鼻先はさらにとがり、立派なキツネの姿に成長した。

    生後3カ月ほどになり、キツネらしい姿になった
    生後3カ月ほどになり、キツネらしい姿になった(打田達也撮影)

    月形町でも5月、国道沿いでうずくまっていた「子犬」を車で通りかかった札幌市の男性が保護。動物病院で生後1~2カ月の犬だとされ、ツイッターに写真を投稿したところ、見た人から「キツネではないか」と指摘が相次ぎ、北見市の北きつね牧場に保護してもらった。

    北海道獣医師会上川支部は、イヌ科のキツネの子は毛が黒っぽく、目も丸いので「犬と見間違えてもおかしくない」と指摘。次第に瞳が銅色に、瞳孔が縦長になり、尻尾が長く垂れることが見分けるポイントになるという。キタキツネは3~5月に出産期を迎え、8月以降、独り立ちした子どもが人里に現れる可能性が高くなる。同支部は「体内にエキノコックスが寄生している可能性があり、見掛けても近寄らず、触った場合は十分に手を洗ってほしい」としている。(若林彩)

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