• 放課後に学習サポート 行事は縮小など工夫も 長谷川・札幌市教育長に聞く

    市立学校が1日、約3カ月ぶりに再開した。12日までの2週間は、少人数での短時間授業を行う。長期休校による学習の遅れや子どもの心のケアが心配されるなか、札幌市教育委員会はどのような対応をしていくのか。長谷川雅英教育長に聞いた。

    ――学習の遅れをどのように挽回しますか。

    「10日程度の夏休みの短縮のほか、放課後に学習をサポートする時間を設けます。約650人の市の学習支援員『学びのサポーター』らに担ってもらう。年度内で本年度に学ぶ内容を終えるようにします。ただ、詰め込み教育にならないよう、各校には学習内容を凝縮するなど工夫していただきたい。また高校受験の内容や試験方法を早く決めてもらうよう北海道教育委員会に求めています」

    ――心のケアはどうしますか。

    「大人でさえ一人一人が大変な状況で、子どもたちも多かれ少なかれ心にストレスを抱えています。まずは先生が一人一人の様子を見て現状を把握し、スクールカウンセラーや養護教諭らと協力して長期的に対応する必要があります。子どもに寄り添っていきたい」

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    ――学校は3密になりやすい環境です。どのように感染症予防をしますか。

    「新しい学校の生活様式に沿って予防します。手洗いの徹底や換気はもちろん、栄養価を十分確保した上で給食は当面品数を少なくし、配膳の時間を減らします。授業では感染リスクの高い活動は当面見合わせます」

    ――学校で感染者が出た場合の対応は。

    「まずは休校して消毒します。濃厚接触者の有無や行動範囲などを保健所と相談し、状況によっては休校や学年閉鎖、学級閉鎖などの対応になると考えています」

    ――部活動や運動会、修学旅行の見通しは。

    「部活動は15日から再開できます。ただ、対面で接触するような練習は控えるなど、感染症対策は徹底してもらいます。運動会などの学校行事は子どもの心の豊かさを育てる意味でも大事です。例年通りにはできなくても、規模を小さくするなど工夫して実施できないかと考えています」

    ――登校を不安に思う保護者や子どももいます。どうすればよいでしょうか。

    「学校は皆さんを温かく迎える準備ができています。でも、どうしても子どもが学校に行きたがらない場合は、無理せず学校に相談してほしい。基礎疾患などで登校できない子どもは欠席扱いにはせず、家庭学習などでフォローしていきたい。学校では感染症対策を徹底した上で、分散登校からゆっくり慣らしていきます。保護者には安心して送り出してほしいです」

    取材・文/高木緑(北海道新聞記者)

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