マスク品薄 ガーゼで手作り 新型コロナウイルス感染拡大
2020/02/28マリエッタ函館店のガーゼ生地コーナーではマスクの見本が並ぶ 【函館】新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクが品切れとなっている店が多い中、ガーゼマスクを手作りする人が増えている。函館市内のハンドメイド作家が手作りのマスクやその材料などをツイッターで発信したところ、手芸・雑貨店「マリエッタ函館店」(函館市港町1)には、ガーゼ生地やマスク用のゴムを求める客が大勢訪れている。同店ではガーゼ生地購入者には作り方と型紙を配布しているほか、ハンドメイド作家によるガーゼマスクを随時販売している。
函館の作家佐々木さん材料などSNSで発信
ハンドメイド作家の佐々木絵美さん(35)は、自分や家族のためにマスクを作ろうと、マリエッタで材料を購入。同店では、店内の一角で市内のハンドメイド作家らによる作品の販売を行っており、交流があった。ガーゼマスクを作り、同店の許可を得てからツイッターやインスタグラムで情報を発信したところ、数万人に拡散。客が頻繁に訪れ、無地のガーゼ生地やゴムが売り切れた。
吉田真也店長(43)によると「全国的にマスクの手作りに使う材料が品切れしている状態。ゴムは一定量確保したので27日から販売していますが、次の入荷は未定。ガーゼも無地のものは時間がかかりそうですが、柄物はある程度確保しているので店頭で販売を続けています」。売れ筋は55センチ×50センチのカットしたガーゼで300円前後。1メートル当たり千円前後。26日に友人同士で訪れた30代の女性は「ツイッターで見てきました。子ども用に作りたい」と生地を熱心に選んでいた。
手作りのマスクを納品する佐々木さん 市内のハンドメイド作家3、4人によるガーゼマスクもレジ横で販売している。型は肌を覆う立体的なものが中心となっており、入荷した当日に売り切れる人気ぶりだ。佐々木さんは「布でないとかゆみや肌荒れが出てしまうという人からの需要もある」と言い、直接注文を受けることも多いという。気になる衛生面だが、「洗濯だけではウイルスが取れないので、煮沸や酸素系漂白剤などでの洗浄がおすすめ。ガーゼマスクを何枚か持ち、毎日取り替えて使います」と説明する。
マリエッタ函館店(☎︎0138-83-8001)の営業時間は午前10時~午後7時。
佐々木さんが店主の雑貨店「MinaMina(ミナミナ)」(湯川町3)では28、29日の午後1時半~午後5時、ガーゼマスクの販売会を開く。価格は立体型大人用500円、子ども用300円、平面型200円などで、売り切れ次第終了。問い合わせはMinaMina ☎︎080-8364-3669へ。(堺麻那)
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ガーゼマスクには、顔を覆う「立体型」やプリーツ(折りひだ)をつける「折りたたみ型」などがあるという。佐々木さんが「手拭いやタオルでも代用でき、一番簡単」という「平面型マスク」の作り方を教えてくれた=マスクの作り方はこちら=。縫う代わりに手芸用ボンドでも作ることができる。
◇ガーゼサイズの目安
▽大人用縦20センチ×横30センチ
▽子ども用縦18センチ×横25センチ
▽幼児用縦16センチ×横22センチ◇ゴムの長さ(各2本)
▽大人用約28センチ
▽子ども用約25センチ
▽幼児用約23センチ最新の記事
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