公立芽室病院 産婦人科廃止 医師や助産師確保のめど立たず

【芽室】町は、3月末で休診していた公立芽室病院の産婦人科を廃止することを決めた。産婦人科医や助産師を確保するめどが立たないため。町は12月3日に開会する町議会定例会議に同科の廃止に関する条例案を提出する。

同科は助産師の退職が相次ぎ、24時間体制の出産対応の維持が難しいとして昨年11月に分娩(ぶんべん)を休止。今年3月末で休診し、常勤医1人も退職。正規の助産師2人は、看護師として引き続き同病院で勤務している。

同病院は帯広市を除いた十勝管内で唯一、出産に対応でき、新得町や清水町など近隣自治体の妊婦も利用してきた。廃止の影響は町内外に及ぶ見込みだが、同病院は「人員が不足し、続けられないと判断した。町民らにも今後、理解を求めていきたい」としている。(鈴木理詞)

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