旭川・おもちゃのヨシダ 札幌に出店 知育玩具6割 顧客開拓へ

旭川の玩具店「おもちゃのヨシダ」の姉妹店「おもちゃのヨシダ札幌店 大空」が1日、札幌市中央区の商業施設「サッポロファクトリー」内に開業した。子供の思考力などを養う積み木やジグソーパズルなどの「知育玩具」を中心に取りそろえた店づくりが特徴。陳列棚の大部分に道産木材を使い、旭川の家具メーカーの売り場も設けるなど、旭川の「まちのおもちゃ屋」ならではの視点で新たな顧客開拓を狙う。


おもちゃのヨシダの運営元ヒロイチ(旭川、吉田修一社長)のグループ会社オフィスニッチ(札幌)が運営する。オフィスニッチはこれまでファクトリーでジグソーパズル専門店、別の札幌の商業施設で駄菓子店を運営しており、これらも大空に集約した格好だ。

大空はファクトリー2条館1階の約730平方メートルを使った店舗。ただ、その商品構成に通常の玩具店とは異なる大きな特徴がある。

知育玩具を豊富に取りそろえた「おもちゃのヨシダ札幌店 大空」=1日午後4時、札幌市中央区(小川正成撮影)

知育玩具を豊富に取りそろえた「おもちゃのヨシダ札幌店 大空」=1日午後4時、札幌市中央区(小川正成撮影)

吉田社長の「知育玩具はおもちゃの原点。子供の成長に欠かせない」との考えを反映させ、商品の約6割をブロックやパズルなどの知育玩具が占める。通常はキャラクターグッズが並ぶ最も目立つ通路側の陳列棚にも知育玩具を置き、「放課後に子供たちが集える場所」とのコンセプトで、10円単位の駄菓子も並べる。

一角には旭川の家具メーカー「コサイン」の売り場を設け、子供向けの椅子などを展示。店内の陳列棚の9割超に道産トドマツ材を用いた。

札幌市白石区の主婦秋山絵美子さん(64)は「知育玩具がこんなに種類があるなんて知らなかった。4歳になる孫のために選びたい」と品定めした。

吉田社長は「少子高齢化で玩具業界が苦しい中でも『本当に子供に必要なおもちゃ』をそろえ、今の子供が親になる20年後も残るお店にした」と胸を張った。(佐藤木郎)

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