初めてのおもちゃ 木の温もり 3~5カ月児にプレゼント 夕張

「まだ持てないかな」。おもちゃを手渡され、興味津々な様子の赤ちゃん

「まだ持てないかな」。おもちゃを手渡され、興味津々な様子の赤ちゃん

【夕張】市内の赤ちゃんに木のおもちゃをプレゼントする取り組みが本年度からスタートし、24日に5組の親子が受け取った。思わぬプレゼントに、母親たちから「地域から子供の誕生を歓迎されたようでうれしい」と笑みがこぼれた。

おもちゃはドーナツ状の「歯固め」で、直径8センチ、厚さ2センチ。帯広大谷短大講師の馬場拓也さん(28)が代表を務める団体「森の輪(わっこ)プロジェクト」が、生後3~5カ月の健診時に渡してもらうよう自治体に働きかけており、夕張市が応じた。地元の木材に親しむ「木育」の推進などが目的。夕張では旧清水沢小に生えていたエゾヤマザクラを使った。

この日、健診に訪れた5組の親子に対し、馬場さんらが「このおもちゃで遊んで大きくなって」と声を掛け、おもちゃと、市民手製の布袋を手渡した。倉岡小百合さん(34)は、息子の希(のぞむ)君を抱きながら「口に入るものなので、地元の木材を使っていると聞いて安心です」と話していた。

今回のおもちゃは馬場さんが加工し寄贈したが、来年度以降は市内の事業所で作る予定。制作費は1個千円ほどで、市内の協力団体が寄付を募るなどして事業を継続する方針。(志村直)

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