子育て支援制度 周知に力 旭川ファミサポ運営のセンター
2019/10/11旭川ファミリーサポートセンターのPP方法について話し合う提供会員たち 旭川市の子育て支援事業「旭川ファミリーサポートセンター(ファミサポ)」を運営する旭川NPOサポートセンターが、周知活動に力を入れている。ファミサポは、保護者の代わりに子どもを預かったり、送り迎えをしたりする事業で、市の助成制度もあるが、初めて子どもを持つ世帯や転入者らの認知度は低い。ひとり親家庭など子育ての環境は変化しており、「育児の孤立化を防ごう」とPRに懸命だ。「孤立する親を救いたい」
「家族の支えもなく、1人で育児をしている人がいる。まずは私たちの活動を知ってもらわないと」。旭川NPOサポートセンター理事でファミサポ責任者の吉田清美アドバイザーは、同センターで今月4日開かれた会議で強調した。
ファミサポは2002年度にスタート。旭川市民が対象で、育児の援助を受けたい「依頼会員」に、援助を行う「提供会員」が有料でサービスを提供する。
09年度からは市の呼び掛けで、美瑛町を除く上川中部1市7町民を対象に、子どもの急病など緊急時に対応する「上川中部圏域こども緊急さぽねっと」もスタート。いずれも事前登録が必要で、会員はファミサポとさぽねっとを合わせて3千人を超える。
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料金はファミサポが30分350円から、さぽねっとが1時間千円からで、旭川市の場合、一般世帯で半額、ひとり親や住民税非課税世帯で5分の4までを助成する制度がある。同市以外でも助成制度を設ける町が増えてきている。対象年齢はファミサポが生後6カ月~小学6年。さぽねっとは生後0カ月~小学6年。
利用はファミサポが月200件、さぽねっとが月100件ほどで増加傾向だが、一方で育児の孤立化が深刻さを増す中、「必要な人にまだ支援が届いていない」と危機感を強め、周知活動を強化する。4日の会議では提供会員約250人のうち各地域の代表8人が集まり、利用方法を紹介するチラシを8千部作って保育園や乳幼児健診、子育て世代が集まるイベントなどで配ることを確認した。吉田さんは「一人で育てるしかなく、登録の面談中に、ぽろぽろ涙をこぼすお母さんもいる。私たちの活動を周知し、孤立している親を救いたい」と話す。
問い合わせは旭川NPOサポートセンター(電)0166-74-5380(平日8時45分~午後5時15分)へ。(山中いずみ)
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