甘エビ、ピーマン、D51 ご当地練り込む 映える 変わり種ソフト
2019/08/26【羽幌、新冠、安平】酪農王国、北海道を代表するスイーツと言えばソフトクリーム。地元特産品とコラボしたり、名所にちなんだり、アイデアをこらした「変わり種」が道内で相次ぎ誕生している。各地を巡って食べ歩き、残り少ない夏を楽しんでみてはいかが―。
甘えびソフトクリーム(羽幌)
干しエビ丸ごと1匹が添えられている 干しエビ丸ごと1匹がトッピングされ、絶大なインパクトを誇るのが、留萌管内羽幌町のソフトクリーム&雑貨の店「TIARA(ティアラ)」で販売している「甘えびソフトクリーム」(680円)だ。
町特産の甘エビの粉末がクリームに練り込まれ、赤いエビパウダーも振り掛けられる。淡いピンク色のソフトクリームは手に持つとずしりと重い。口に含むとソフトクリーム自体の甘さと甘エビの粉末の塩加減が絶妙にマッチし、香ばしい風味が広がる。コーンの食感は、まるでエビせんべいのよう。
同店の池田典子代表は「エビの冷製スープやパスタのようだと味をたとえる人が多い」と話す。昨年秋から試作を重ね、今年5月に販売を開始。多い日には1日50個売れることもあるという。池田代表は「食べるにはちょっと勇気がいるけれど、ご当地ソフトクリームになってくれれば」と期待する。(広瀬浩一)
●ソフトクリーム&雑貨の店「TIARA」
留萌管内羽幌町北3の1。午前10時~午後6時。不定休。問い合わせは(電)080-3238-8276ピーマンソフトクリーム(新冠)
苦みと甘さのバランスを楽しめる ピーマン生産量が年2千トン前後と全道一の日高管内新冠町。その道の駅「サラブレッドロード新冠」では「ピーマンソフトクリーム」(300円)が人気を集める。ピーマンの粉末を練り込み、苦みと甘みの絶妙なバランスが楽しめる。
粉末量が多いとピーマン特有の苦みが強くなる。町職員や農協職員ら約250人にアンケートするなど試行錯誤し、ソフトクリーム1リットル当たり粉末約1.5グラムの配合量を編み出した。
2015年7月から販売を始め、18年度は約1万5千本が売れた。今年5月の販売本数は10連休期間中が好天だったこともあり、過去最高の約4200本。販売店の中川太一店長(48)は「ぜひ一度食べてみて」と薦める。(川崎博之)
●道の駅「サラブレッドロード新冠」
日高管内新冠町中央町。9月までのソフトクリームの販売時間は午前9時~午後6時。問い合わせは(電)0146-45-7070もくもくD51 ソフト(安平)
煙を出しながら力強く走るSLをイメージ 今春開業した胆振管内安平町の道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」は、道内で活躍したSL「D51 320」を展示し、鉄道ファンらでにぎわう。そのSLをイメージし、クリームにパウダー状の竹炭を練り込んだ「もくもくD51ソフト」(380円)が人気商品となっている。
見た目とは裏腹に、生乳の濃厚なコクと、甘さ控えめのすっきりとした後味が特徴。ソフトクリームの絞り口は一般的な星形ではなく丸形を採用し、インスタ映えを狙う。1日平均350個、最も多いときで1100個を売り上げる。
道の駅を運営するあびら観光協会の坂本敏明さん(32)は「見た目が特徴的で、お客さまから喜ばれている」とPRする。(千葉佳奈)
●道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」
胆振管内安平町追分柏が丘。10月までのソフトクリームの販売時間は午前10時~午後5時半。問い合わせは(電)0145-29-7733最新の記事
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