連載コラム「井澤綾華の働くママごはん」第5回
農業の情報発信 「おいしく食べて」の思い
ホームページやSNSで、農作物の紹介や作業のようすを発信する農家が増えています。農家の私も「うちの野菜をおいしく食べてほしい」という思いで、レシピや料理の画像をアップしています。
井澤農園のモットーは「食べる人の親戚のような農家であること」。土づくりから買ってくれた人の口に入るまでの間、ずっと関わり続けるのが仕事だと考えています。
「作り手の顔が見える野菜」という言葉が流行していた時代があります。消費者との信頼関係を築き「安心安全」をアピールする目的でしたが、実際は道の駅の直売コーナーや野菜の袋に農家の顔写真を貼るぐらいで、買い手も「他の野菜より安いから」「新鮮でおいしそうだから」と購入するのがほとんどだったように思います。
丹精した野菜への思い、おいしく実った理由や規格外野菜もいとおしむ気持ちなどを伝える場所はありませんでした。
そこで生産者たちは、ブログやSNSを活用し始めました。ある人は作物の栽培方法の説明を、ある人はおいしい食べ方を、ある人は天候などの影響で正規のルートで販売できない作物にも目を向けてくれるよう、消費者に呼びかけています。
もしお手元にスマートフォンやパソコンがあったらぜひ、農家の発信している情報に触れてみてください。今この瞬間も誰かが汗を流し、食卓を支えていることを感じてもらえるはずです。
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