車いすの子も視力弱い子も一緒に遊ぼう 札幌に来春「インクルーシブ公園」

市が整備するインクルーシブ遊具を備えた広場のイメージ図。左が車いすに乗ったまま利用できる大型複合遊具

札幌市は来春、障害の有無にかかわらず誰もが遊べる「インクルーシブ遊具」を導入した広場を西区の農試公園内にオープンさせる。道内初となる車いすに乗ったまま利用できる大型の複合遊具など、障害のある子どもに配慮した7種類の遊具を設置する。すべての子どもが一緒に遊び、交流を深める機会を増やすのが狙いだ。

インクルーシブは「包括的な」を意味する英語で、広場は約4千平方メートル。農試公園の中心部にある老朽化した遊具の更新に合わせて整備する。

車いすのまま高さ2メートルまで上れるスロープや滑り台を組み合わせた大型複合遊具のほか、車いすに乗ったまま遊べる高さの砂場、自力で姿勢を保つのが難しい子どもでも座りやすい回転遊具、視力の弱い子どもでも見やすい色合いのパネル遊具などを導入する。近隣の小学生らの意見を踏まえて決定した。

工事は12月中に終え、雪解けに合わせて来年4月にオープンする予定だ。事業費は約2億4800万円。

市建設局は「使い勝手など利用者の声を聞き取り、今後の公園整備の方針に反映させたい」としている。(岩崎志帆)

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