赤ちゃん本人が主人公「私の絵本」 興部町立図書館がプレゼント 初めて話した言葉、保護者の声掲載

根津心春ちゃん(右)にオリジナル絵本を読み聞かせる母の央里絵さん

【興部】町立図書館は本年度、1歳半を迎えた町内の赤ちゃんに、本人の名前や好きな物が登場するオリジナル絵本のプレゼントを始めた。積極的に絵本の読み聞かせをしてもらい、親子のコミュニケーションを促す狙い。図書館の大井重美さんは「絵本をより身近に感じてほしい。図書館の利用促進にもつながれば」と期待する。

プレゼントするのは、NTT印刷(東京)が発行する「パーソナルちいくえほん」シリーズの「『すきなもの』の絵本」。赤ちゃん本人が主人公となり、さまざまな好きな物を見つけに行く内容だ。

出版社に絵本を注文するにあたって、図書館は1歳半健診で保護者にアンケートを実施。赤ちゃんの好きな生き物、食べ物など4項目について、各10個の選択肢から答えてもらい、その情報を絵本に反映させる。好きな物以外の内容も、赤ちゃんが話せる言葉を元に構成する。

絵本の末尾には、その子が初めて話した言葉や保護者からのメッセージも載せる。大井さんは「絵本を思い出として保管し、赤ちゃんが大きくなった時にまた見てほしい」と望む。

完成した絵本は後日、図書館に受け取りに来てもらう。本年度の対象者は約30人で、事業費は6万6千円。

24日に図書館を訪れた根津央里絵さん(37)は、1歳8カ月の長女心春ちゃんの絵本を受け取り、さっそく読み聞かせた。根津さんは「貴重なプレゼント。イラストがはっきりしていて、子ども好み」と喜んだ。

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