函館で再び美容室 子供服のネット販売も 柴嶺さん夫婦が運営 中島廉売に店舗

函館に戻り、新たに構えた美容室で会話を弾ませる柴嶺夫妻

1月に家族で兵庫県から地元の函館に戻ってきた柴嶺久美さん(43)が今春、市内の中島廉売の大通り沿いに美容室「WONK ROOM(ウォンク・ルーム)」(中島町3)をオープンした。夫婦で運営する子供服のインターネットショップの拠点としても活用。柴嶺さんは大好きな台湾の雰囲気に似ている中島廉売が気に入っており、「つながりを広げ、にぎわいにつなげられたら」と話している。

人情味あるまち 「つながりを」

柴嶺さんは函館出身。2015年から五稜郭町で美容室を営んでいたが20年に閉店し、出産後、全国へ転勤のある会社に勤めていた夫の亮さん(43)と一緒に兵庫県に移住した。しかし、「また仕事をしたい。仕事をするなら地元に」という柴嶺さんの思いを知った亮さんは転職を決め、家族で函館に戻ってきた。

中島廉売は、柴嶺さんがこれまで4、5回訪れた台湾のストリートのように個人商店が軒を連ねる光景が気に入った。空き店舗を借り、以前の店に似せて土間を作ってもらうなど改装した。5月12日の開店時には大家さんが手作りの赤飯を届けてくれたり、近隣の人も声をかけてくれるなど、下町のような人情味ある雰囲気がうれしかったという。

店舗は1月に立ち上げた子供服のインターネットショップ「WONK ROOM」の拠点としても活用している。柴嶺さんがバイヤーとなり、海外からモノトーンや落ち着いた色合いのデザイン性がある子供服を仕入れてインターネットを通じて販売しており、最近は大人服も展開する。広報を担当する亮さんは「お母さんたちを中心に親子のコーディネートも提案できたら」と話す。

「函館は都会過ぎず、田舎すぎず、住むのにも良い」と話す亮さんは新潟県出身。現在、市内のチョコレートショップでマネジャーとしても勤務しており、「今までの経験を生かして、チョコレートショップの拡大路線にも貢献したい」と意欲を燃やす。

今後、店舗の土間では子供服やコーヒーと焼き菓子の販売など、さまざまなイベントも予定しており、柴嶺さんは「来た人が中島廉売のいろいろなお店にも立ち寄ってもらえたら」と話している。

インスタグラムのアカウントは美容室は@_wonkroom_、子供服のネットショップは@wonkroom(押野友美)

(2022年6月17日 北海道新聞夕刊掲載記事)

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