いろんな農業ママ集まれ 蘭越でグループ「iro iro」発足 育児の悩みや喜び共有

笑顔で活動のスタートを切った「iro iro~いろんないろ~」の(右から)高張さん、中井さん、斎藤さん親子、田村さん

【蘭越】農業に従事しながら子育てをする町内の女性らが、楽しく交流し、支え合うグループ「iro iro~いろんないろ~」を発足させた。田植え体験など農業地域ならではの企画を通じ、町内外のママ同士が顔を合わせる機会を増やし、育児の悩みも喜びも共有。親子や地域が元気になれる活動を目指す。

グループは新型コロナウイルス禍で行動の制約が増える中、親子がのびのび交流できる場をつくろうと、町内で農業に携わる女性5人で「こどもの日」の5月5日に発足。蘭越の農家と結婚し、札幌から移り住んで4年目で、3歳と1歳の息子を育児中の中井百恵さん(33)が代表に就いた。

グループ名には「子どもたちのそれぞれの『色』を認め合い、いろんな大人も関わり合えるように」との思いを込めた。

5月29日には、メンバーの水田で近隣町村の親子グループも招いた田植えイベントを開催し、約90人が参加。子どもたちは泥だらけになりながらはしゃぎ、母親同士も大人数での交流、おしゃべりを楽しんだ。

今後の活動では、子どもたちによる野菜の栽培やマルシェ(市場)イベントへの出店、農業関係施設を使ったチャイルドシートや三輪車の保管・共同利用、地域の高齢者との三世代交流といったアイデアが出ている。

メンバーで5歳と5カ月の娘を育てる高張みゆきさん(36)は「地域で子ども同士がふれあう機会は少なく、お母さんたちも自分の時間をなかなか持てない。農家でしかできない活動で、親子が元気になれれば」と話す。3歳と7カ月の娘の母、斎藤真理さん(39)は「他の親子の姿を見られるのは、自身の子育てを見つめ直す上ですごく大事」と実感を込める。

事務局役の農業、田村陽子さん(53)は大阪出身。結婚を機に蘭越に移り、地域の人々に見守られ2人の子どもを育て上げた。先輩ママとしてメンバーを支えつつ、「これから蘭越に来る人も安心して子育てできる環境をつくる責任がある」と話す。

グループ発足から1カ月余り。中井さんは「みんなが笑顔になれる温かい場所にしていきたい」と、さらなる交流拡大に意欲を見せる。問い合わせは田村さん(電)090・3772・5091へ。

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