ベビーダンス、大空でも 地域おこし隊員に山本さん 女性や母親を応援、東京から移住

ダンサーの経験を生かし、町の活性化を目指す山本由美子さん

【大空】町の2人目の地域おこし協力隊員としてダンサーの山本由美子さん(47)が着任した。赤ちゃんを抱っこしながら踊る「ベビーダンス」の発案者で、一般社団法人日本ベビーダンス協会(東京)の会長を務める。「女性が活躍できる町にしたい」と意気込んでいる。

4月1日から町移住・定住支援室に席を置き、主にSNSで町内のイベントや観光地の情報発信を行っている。ダンス教室の告知にSNSを活用してきた経験を生かし、写真と文字を組み合わせた分かりやすい告知を心がける。

大空との接点は2年前に長女の進学先を探そうと来町した際、親身に接してくれる町職員や学校関係者に出会い、「都会にはない人のつながりがある」と感じたこと。人と関わる仕事がしたいと協力隊員に応募。東京から長女と移住し、近隣住民との交流や、豊かな自然に日々魅了されているという。

大阪出身で、19歳からプロの社交ダンサーとして活動した。長女が生後6カ月の時に「赤ちゃんがいてもダンサーとして何かしたい」と、子供を抱っこひもで抱えたまま、落ち着いたサンバのリズムでステップを踏む「ベビーダンス」を発案した。国内外で注目を集め、2009年に日本ベビーダンス協会を設立し、これまでに460人のインストラクターを輩出。協力隊員を務めながら、オンラインでインストラクターの仕事もこなす。

今後は、町内でのベビーダンス体験会も企画していく予定だ。ダンス教室を運営してきた経験から、女性の起業支援や、男女共同参画の浸透も目標に掲げる。

山本さんは「地域のつながりが強い大空町の良さを生かし、女性や母親が元気になれる応援をしていきたい」と抱負を話す。

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