連載コラム「井澤綾華の働くママごはん」第1回
【新連載|働くママごはん】仕事復帰の春 「おいしい」楽しく教える
北海道新聞朝刊「子育て面」で新しい連載コラムがスタート! 筆者は、空知管内栗山町の料理研究家、井澤綾華さん。毎月第4金曜日に、「働くママごはん」と題して食育への思いをつづります。
1年間の育児休業が明け、栗山町の地域おこし協力隊員に復帰して初めての春を迎えました。
私の業務は農業体験を希望する学生と農家をつないだり、新たに就農したい人の相談にのること。週3日ほど、役場内の事務所へ出勤します。フリーの料理研究家としての仕事もあり、家族全員が忙しい時は、1歳の娘を保育園に預けます。
娘の食には、いろいろな人が関わるようになりました。私は砂糖を使った甘いものを与えないようにしていますが、ほかの家族は娘が欲しがるそぶりをすると、つい…。気持ちは分かりますが「ご飯を食べなくなったらどうしよう」とガックリすることもありました。
でも、厳しいルールは作りません。食卓はバトルの場ではないからです。私の両親は家庭菜園を楽しみ、一緒に笑顔で食べる経験をさせてくれました。娘にもいろいろなものをおいしいと感じる舌を、家族で育てたいと思っています。
甘いものや外食、ジャンクフードは特別な楽しみにしたい。「誕生日だから」「みんなが農作業を頑張ったご褒美よ」「たまにはカップラーメンもおいしいね」など、なぜ普段と違うのかをひと言添え、いつもの味の良さも、家族の喜びや一生懸命働くようすを伝える食の良さも分かってほしいな。
食は忙しい家族の共通の話題にもなります。私が職場で食べるお弁当は、家族のお昼ごはんと同じおかず。「どうだった?」と、夫にメールで感想を聞くのが、新しい日課です。
写真提供/井澤綾華さん
この記事に関連するタグ
What’s New
- ライフスタイル
- ALL
Editor's pick up
Ranking
- すべて
- ライフスタイル
2024
4/19
FRI
Area
道央
小樽・ニセコ・積丹